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4. 図1に形跡を表わした動物のタスクカードを1枚ずつ作る。それぞれの動物に対するタスクカードは同じようなものであるが、違った色にする。それぞれのカードには「食物」「水」、「隠れ家」そして「空間」を表す。
5. それぞれのタスクカードとは別に食物、水、隠れ家、空間を別々に書いたカードのセットをつくる。また、これらの「生育地構成要素」のカードはセットとなるタスクカードと同じ色にする。たとえば、もし茶色を熊のタスクカードの色にしたら、生息地のカードを同じ茶色にしなければならない。アクティビティーを始める前に、校庭に出て、適当な動物の通り道に沿って「生育地構成要素」のカードを置く(通り道について必ず他の教師と子供に話して、乱さないように協力してくれるように頼むこと)。例えば、「熊の生息地」の食物はヤブで、水は水飲み場近くの水たまりで、スペースは、運動場で見つけられるかも知れない。いくつかの異なった動物の生息地のカードは、同じ場所にある必要がある。あなたが子供たちを見る際に安全で都合がいいからである。色で印を付ける作業は混乱を最小限に押さえる。地図とタスクカードを持った子供のグループはただそのタスクカードに合う色を探せばよいからだ。

 

−子供と一緒の手順−
1. クラスを3人のチームに分ける。
2. それぞれのチームに追跡する動物の名前を記した「生息地の地図」を持たせる。10分間で与えられた動物の痕跡をたどり、その動物が生きるために必要なものを探してくる。それぞれのチームにその動物のタスクカードを持たせる。また、彼らが見つけた生息地のカードを入れるための紙袋も持つ。
3. 子供に動物を追跡するために、静かにするように言う。非常に静かにしていればすべてのチームが外に出て、−地図を使って−動物の跡をたどれるはずである。責任を共有させる。1人の子供が地図を持ち、ほかの子供が、タスクカードを持ち、他の子供が、生息地のカードのための紙袋を持つ。子供に動物が生存するために何を必要とするかを示すものを見つけようとしていると伝える。彼らが自分たちの持っているタスクカードの色と同じものを見つけたら、袋の中に入れる。彼らは、タスクカードと合った色の紙片を見つけるであろう。
4. 10分以内に、子供はみな地図に従って教室に戻ってくる。
5・ 教室に戻ったら、生息地のカードをタスクカードに張り付けることができるように子供にテープあるいはのりを与える。
6・ 生息地タスクカードが完成したら、子供に何を見つけたか、そしてどこでそれを見つけたか報告させる。子供に皆が「食物」を見つけたかどうか尋ねなさい。彼らが「はい」と言ったら、黒板に食物を書く。「水」「空間」「隠れ家」についても同じようにしなさい。それぞれのグループの一人の子供に、4つの生息地を結ぶ線を描かせる。

 

 

 

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